Category: Fallout3 Blind Rord > 第一章:先の見えぬ道のり・・・
Beginning
「アナ」:さあ、そろそろ行こうか。もう充分休めたでしょ?
「ジェリコ」:ああ、もう充分だ
「ジェリコ」:さて、次は何処に向かうかね。この辺に町や集落なんかはあるのか?
「アナ」:そんなの私が知るわけないでしょう・・・。
だいいち私だってこの辺の事はさっぱり分からないのよ。
ワシントンは私の地元じゃないんだからあんまり私をあてにしないでくれない・・・。
「ジェリコ」:ハハ、メンゴメンゴ。
何せ俺はアメリカなんて今まで来たことなんて無いし
まさか実際来るとは夢にも思って無かったんでな。
本当お前さんと遭遇してなかったら野たれ死んでるところだよ。
「アナ」:いっそその方がマシだったかもよ?
こんな所ほっつき回るより・・・。
「ジェリコ」:悪かったってば。そんな邪険するなよ。
「ジェリコ」:お前には本当に感謝しているんだ。
逸れた仲間の捜索をやろうにも、こんな右も左も分からん土地で
一人の人間を捜索するなんて実際無理な話しだしな。
少しでもこの土地の事情や地理に詳しい人間がいてくれるだけでも
かなり心強いんだからよ。
「アナ」:忘れないうちに言っておくけどちゃんと約束は果たしてもらうからね。
「ジェリコ」:ああ・・・。約束?
「アナ」・・・。てめぇ・・・。
「ジェリコ」:冗談だよ。ちゃんと覚えてる。
でもまずは博士を見つけないことにはどうにもならん。
それにこんな危険な地、博士一人にさせておくのは芳しくない。
だから早いとこ見つけ出さないとな。
「アナ」:逸れてからもうかれこれ2日は照ってるのよね・・・?
正直、その博士とやらがこの地で生きていけるだけの能力が
あるなら話は別だけど・・・。
サバイバルや戦闘技術はとくに無いんでしょ?。学者って話しだし・・・。
「ジェリコ」:無いな、断じて。
「アナ」:・・・。
じゃあ、実際生存の可能性は本当低いと思うわ・・・。
逸れたのがDC郊外って言ってたでしょ?
実際あそこなKill Zoneそのもので地元民すらスカベンジングしようとも
思わないってさ・・・。
たとえ生きていたとしても五体満足とは限らないでしょうね・・・。
「ジェリコ」:まあまあ、考えたってしかたない。
それにそんな危険なら1日でも早く見つけ出してやらないとな。
さて、ならいつまでも立ち話なんてするのはやめて、次の目的地に
向かうとしよう。
「アナ」:まったく能天気ね~、本当・・・。
「アナ」:それにさっきも言ったようにこの辺の地理は分からないって言ったでしょうが。
私だって早くまともな宿舎かなんか見つけて休みたいわよ!
おなかも空いてきたし。
だいたいあんたの、その博士とやらの捜索に同行してやってから食料の消費が倍増してんのよ!
弾薬や物資も心持たなくなって来てるし。
「ジェリコ」:そりゃぁ、食べ盛りですから?
「アナ」:はっ倒すわよ?
「ジェリコ」:まあ、それは冗談として俺も弾薬なんか心持たなくなって来てる。
正直、補給の目処が立たないと博士見つける前にこっちが野たれ死ぬ
羽目になりかねん。
「ジェリコ」:だからこの辺に町か集落なんか無いか聞いてるんじゃないか・・・。
「アナ」:あのねぇー、勘違いしないでくれない?
「アナ」:私は別にすき好んでアンタに同行してるんじゃないのよ。
はっきり言って、このキャピタルで人っ子一人見つけ出そうなんて
そんなバカな話に付き合う奴なんて普通居ないわ。
それでもアンタがどうしても見つけてやら無いといけないって言うし
何度断ってもしつこく私に付きまとうからでしょう。
「アナ」:私だってやらなきゃいけない事だってあんの!
それでもアンタに付きやってあげてんでしょうが。
だから、そうやって文句ばっか言うのはやめてくれない!
「ジェリコ」:スマン、スマン。
分かった。悪かったな。
正直、こんな見知れぬ土地でしかもミュータントが徘徊する危険な場所で
うちの研究員と逸れたもんだから気が動転してるんだ・・・。
それにお前さんは自分の事は二の次にして俺に協力してくれてる。
その事には感謝してもしきれないよ本当・・・。
「アナ」:・・・。
別に二の次って訳じゃないわ・・・。
私がアンタに同行してやろうと思ったのはこの土地で自分の痕跡を探すため。
それには自分の知らない土地を歩かなきゃならなくなる。
そのためだったらどんな危険な場所でも足を踏み入れる覚悟はできてる。
ただ、アンタも言うようにここにはミュータントや平気で人を殺すような
ならず者がたくさんいる。
「アナ」:それに今まで見た感じアンタはその辺では見ないくらい戦闘に関しては
一目置くところがあるわ。
まあ、減らず口も多いけど・・・。
どうせ、危険な地に足を踏み入れる羽目になるんだったら一人でも多く
戦闘に長けた奴が一緒の方が生存の確率はあるでしょう。
だからアンタに付きやってやろうと思ったわけ。
「アナ」:・・・。
正直言うと利用してんのよ、私はアンタを・・・。
「ジェリコ」:ハッハッハ、本当正直な奴だな。
いいだろうよ、好きなだけ利用しろ。
その代わり、こっちの事にも付き合ってもらうぞ。
「アナ」:分かってるわよ・・・。
それじゃあ早く町か集落を探しに行くか・・・。
「ジェリコ」:今どの辺にいるんだ俺ら?
「アナ」:ちょっと待って。
「アナ」:う~ん、ずいぶん遠くまで来たわね。
地図じゃあ大体中心部辺りってところかしらね?
”スプリングベール”今私達がいる場所ね。
近くに町っぽいのがあるみたい。
”メガトン”?、聞いた事ないけど。一番近い町でここね。
「ジェリコ」:うし、んじゃあとりあえずそこに行くとするか。
博士がそこに来てるかもしれんし。
もし、博士がそこにいなかったとしても町の人間に詳細とか聞き出したいし。
にしても、それ便利だよな。
なんてったっけ?、ピップボーヤ?
「アナ」:PipBoy・・・。
「ジェリコ」:ピップボーイか。
GPSはとっくに戦時にぶっ壊されて機能しなくなっているのに
詳しい現在地を知らせてくれたり。
所有荷物の在庫管理なんかもできるんだろ?
自分がキズを負ったときの症状の具合なんかも分かるんだよな?
それになにより凄いのが何か、コンバットモジュールにも似た
V.A.T.Sシステムとか言うの。
一時的に動体神経を無常させて運動能力を底上げさせるんだろ?
「ジェリコ」:間違いなく博士だったら興味を持つだろうな。
「アナ」:別に完璧に便利なものって訳じゃないのよ・・・。
まずこれは一度つけたら簡単にははずせない事。
服を着たりするとき凄く不便だし、寝ているとき邪魔でしょうがないし
さっきアンタが言ったV.A.T.Sはたしかに戦闘時にピンチに劣った場合は
助かるけど・・・。
アンタも言ったように人間の身体能力を無理やり一時的に底上げさせるんだから
ものすごく体に負担が掛かってくるのよ。
「アナ」:絶対にV.A.T.Sをやたらむやみに使用しないことね。
下手したら死ぬ危険もあるし、よくて、数日間体が動かなくなる事だって
あるからね。
「ジェリコ」:そりゃそうだろうよ。
並の人間が幾度と身体能力を無理に向上させたら神経や脳がもたんだろうし。
「アナ」:そう言うこと、じゃあ早いとこメガトンとやらに向かうわよ。
本当におなか空いた。
「ジェリコ」:了解、急ぐか。
日もとっくに暮れてるしな。
To be Next...
最後までご愛読ありがとうございました。
次回も楽しんでいただければ幸いです。
「ジェリコ」:ああ、もう充分だ
「ジェリコ」:さて、次は何処に向かうかね。この辺に町や集落なんかはあるのか?
「アナ」:そんなの私が知るわけないでしょう・・・。
だいいち私だってこの辺の事はさっぱり分からないのよ。
ワシントンは私の地元じゃないんだからあんまり私をあてにしないでくれない・・・。
「ジェリコ」:ハハ、メンゴメンゴ。
何せ俺はアメリカなんて今まで来たことなんて無いし
まさか実際来るとは夢にも思って無かったんでな。
本当お前さんと遭遇してなかったら野たれ死んでるところだよ。
「アナ」:いっそその方がマシだったかもよ?
こんな所ほっつき回るより・・・。
「ジェリコ」:悪かったってば。そんな邪険するなよ。
「ジェリコ」:お前には本当に感謝しているんだ。
逸れた仲間の捜索をやろうにも、こんな右も左も分からん土地で
一人の人間を捜索するなんて実際無理な話しだしな。
少しでもこの土地の事情や地理に詳しい人間がいてくれるだけでも
かなり心強いんだからよ。
「アナ」:忘れないうちに言っておくけどちゃんと約束は果たしてもらうからね。
「ジェリコ」:ああ・・・。約束?
「アナ」・・・。てめぇ・・・。
「ジェリコ」:冗談だよ。ちゃんと覚えてる。
でもまずは博士を見つけないことにはどうにもならん。
それにこんな危険な地、博士一人にさせておくのは芳しくない。
だから早いとこ見つけ出さないとな。
「アナ」:逸れてからもうかれこれ2日は照ってるのよね・・・?
正直、その博士とやらがこの地で生きていけるだけの能力が
あるなら話は別だけど・・・。
サバイバルや戦闘技術はとくに無いんでしょ?。学者って話しだし・・・。
「ジェリコ」:無いな、断じて。
「アナ」:・・・。
じゃあ、実際生存の可能性は本当低いと思うわ・・・。
逸れたのがDC郊外って言ってたでしょ?
実際あそこなKill Zoneそのもので地元民すらスカベンジングしようとも
思わないってさ・・・。
たとえ生きていたとしても五体満足とは限らないでしょうね・・・。
「ジェリコ」:まあまあ、考えたってしかたない。
それにそんな危険なら1日でも早く見つけ出してやらないとな。
さて、ならいつまでも立ち話なんてするのはやめて、次の目的地に
向かうとしよう。
「アナ」:まったく能天気ね~、本当・・・。
「アナ」:それにさっきも言ったようにこの辺の地理は分からないって言ったでしょうが。
私だって早くまともな宿舎かなんか見つけて休みたいわよ!
おなかも空いてきたし。
だいたいあんたの、その博士とやらの捜索に同行してやってから食料の消費が倍増してんのよ!
弾薬や物資も心持たなくなって来てるし。
「ジェリコ」:そりゃぁ、食べ盛りですから?
「アナ」:はっ倒すわよ?
「ジェリコ」:まあ、それは冗談として俺も弾薬なんか心持たなくなって来てる。
正直、補給の目処が立たないと博士見つける前にこっちが野たれ死ぬ
羽目になりかねん。
「ジェリコ」:だからこの辺に町か集落なんか無いか聞いてるんじゃないか・・・。
「アナ」:あのねぇー、勘違いしないでくれない?
「アナ」:私は別にすき好んでアンタに同行してるんじゃないのよ。
はっきり言って、このキャピタルで人っ子一人見つけ出そうなんて
そんなバカな話に付き合う奴なんて普通居ないわ。
それでもアンタがどうしても見つけてやら無いといけないって言うし
何度断ってもしつこく私に付きまとうからでしょう。
「アナ」:私だってやらなきゃいけない事だってあんの!
それでもアンタに付きやってあげてんでしょうが。
だから、そうやって文句ばっか言うのはやめてくれない!
「ジェリコ」:スマン、スマン。
分かった。悪かったな。
正直、こんな見知れぬ土地でしかもミュータントが徘徊する危険な場所で
うちの研究員と逸れたもんだから気が動転してるんだ・・・。
それにお前さんは自分の事は二の次にして俺に協力してくれてる。
その事には感謝してもしきれないよ本当・・・。
「アナ」:・・・。
別に二の次って訳じゃないわ・・・。
私がアンタに同行してやろうと思ったのはこの土地で自分の痕跡を探すため。
それには自分の知らない土地を歩かなきゃならなくなる。
そのためだったらどんな危険な場所でも足を踏み入れる覚悟はできてる。
ただ、アンタも言うようにここにはミュータントや平気で人を殺すような
ならず者がたくさんいる。
「アナ」:それに今まで見た感じアンタはその辺では見ないくらい戦闘に関しては
一目置くところがあるわ。
まあ、減らず口も多いけど・・・。
どうせ、危険な地に足を踏み入れる羽目になるんだったら一人でも多く
戦闘に長けた奴が一緒の方が生存の確率はあるでしょう。
だからアンタに付きやってやろうと思ったわけ。
「アナ」:・・・。
正直言うと利用してんのよ、私はアンタを・・・。
「ジェリコ」:ハッハッハ、本当正直な奴だな。
いいだろうよ、好きなだけ利用しろ。
その代わり、こっちの事にも付き合ってもらうぞ。
「アナ」:分かってるわよ・・・。
それじゃあ早く町か集落を探しに行くか・・・。
「ジェリコ」:今どの辺にいるんだ俺ら?
「アナ」:ちょっと待って。
「アナ」:う~ん、ずいぶん遠くまで来たわね。
地図じゃあ大体中心部辺りってところかしらね?
”スプリングベール”今私達がいる場所ね。
近くに町っぽいのがあるみたい。
”メガトン”?、聞いた事ないけど。一番近い町でここね。
「ジェリコ」:うし、んじゃあとりあえずそこに行くとするか。
博士がそこに来てるかもしれんし。
もし、博士がそこにいなかったとしても町の人間に詳細とか聞き出したいし。
にしても、それ便利だよな。
なんてったっけ?、ピップボーヤ?
「アナ」:PipBoy・・・。
「ジェリコ」:ピップボーイか。
GPSはとっくに戦時にぶっ壊されて機能しなくなっているのに
詳しい現在地を知らせてくれたり。
所有荷物の在庫管理なんかもできるんだろ?
自分がキズを負ったときの症状の具合なんかも分かるんだよな?
それになにより凄いのが何か、コンバットモジュールにも似た
V.A.T.Sシステムとか言うの。
一時的に動体神経を無常させて運動能力を底上げさせるんだろ?
「ジェリコ」:間違いなく博士だったら興味を持つだろうな。
「アナ」:別に完璧に便利なものって訳じゃないのよ・・・。
まずこれは一度つけたら簡単にははずせない事。
服を着たりするとき凄く不便だし、寝ているとき邪魔でしょうがないし
さっきアンタが言ったV.A.T.Sはたしかに戦闘時にピンチに劣った場合は
助かるけど・・・。
アンタも言ったように人間の身体能力を無理やり一時的に底上げさせるんだから
ものすごく体に負担が掛かってくるのよ。
「アナ」:絶対にV.A.T.Sをやたらむやみに使用しないことね。
下手したら死ぬ危険もあるし、よくて、数日間体が動かなくなる事だって
あるからね。
「ジェリコ」:そりゃそうだろうよ。
並の人間が幾度と身体能力を無理に向上させたら神経や脳がもたんだろうし。
「アナ」:そう言うこと、じゃあ早いとこメガトンとやらに向かうわよ。
本当におなか空いた。
「ジェリコ」:了解、急ぐか。
日もとっくに暮れてるしな。
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最後までご愛読ありがとうございました。
次回も楽しんでいただければ幸いです。
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Category: Fallout3 Blind Rord > 第一章:先の見えぬ道のり・・・
影の追跡
「ジェリコ」:これが、メガトン?
町と言うか集落のようなもんか?
「アナ」:さぁ?、入ってみれば分かるでしょう。
「ジェリコ」:にしてもこう、何か無かったのかね~?
ガラクタの寄せ集めにしか見えんよなこれ・・・。
「アナ」:そうね、早く行こう。
お腹空いた・・・。
「ガラガラガラ、ガシャン(扉の開く音)」
「ガシャーン(扉の閉まる音)」
「アナ」:へ~、外見とは違って結構立派な集落みたいね。
「ジェリコ」:・・・。
「アナ」?、ジェリコ?、どうかした?
「ジェリコ」:ん?、あいや・・・。
「ジェリコ」:・・・、パット見てみても博士がいそうな痕跡が無さそうだからさ・・・。
例えここに博士がいなかったとしても手がかりがあればと思ったんだ・・・。
いいかげん、早く見つけ出してやらないと・・・。
「アナ」:・・・。そう・・・。
まあ、例えいなかったとして情報が手に入ればいいわね・・・。
「アナ」:とりあえず行きましょうか?
「ジェリコ」:よし、じゃあ俺はサラっと町を見回って博士がいないか探してみるわ。
博士が来た形跡が無いかも聞いて回りたいしな。
で?、お前はどうすんだ?
「アナ」:そうね~、とりあえず、お腹減ったから食事ができそうな場所でも探してみるわ。
「ジェリコ」:・・・。あっそう・・・。
「アナ」:じゃあまた後で。
「ジェリコ」:集合場所はどうする?
「アナ」:ん~と、あっ、あそこ。
町の中心みたいな場所。
「ジェリコ」:ん?。ああ、あれか。
分かった、また後でな・・・。
「アナ」:うわ、なんじゃこりゃ。
核爆弾?。核の不発弾かしら・・・。
何つう場所に集落立ててんだここの奴らわ・・・。
何考えて・・・。
「?」:それはこの町の象徴みたいなものよ。
「アナ」:は?
「?」:象徴ってのも変な話だけど。
でも大丈夫よ。もう完全に停止して爆発は起きないわ。
前にこの町に来た人が爆弾を解除してくれたから。
「アナ」:そうなの?
でも、それでも危険じゃない?
「?」:ふふ、そうね。
でも、不発弾を囲ってできたこの町と、外の荒廃した危険地帯で暮らすんだったら
アナタはどっちが危険だと思う?
「アナ」:・・・。
そんなアバウトに言われても・・・。
この世界で危険じゃない場所なんて無いでしょう。
皆何かと引き換えにこの世界で生きてるんだから。
「アナ」:それが、例え”命”であろうとも・・・。
「?」:ふふふ、面白いわねアナタ。
そんな突き返し方されたのは初めてよ。
「?」:そうね。皆いつも何かに怯えて生きてるわ。
ここにいる皆もそう。いつこの町が消えてなくなるか。いつ夜盗が襲い掛かってくるか。
皆死ぬのが怖いのよ。もちろん私もね。
「?」:それでも外の人達は危険な不発弾があると分かってながらも引っ切り無しにここに移住したがる。
何故か分かる?
「アナ」:?、さあ、何故?
「?」:以外かもしれないけど、答えは単純。
「?」:その不発弾のおかげだからよ。
「アナ」:これのおかげ?、何で?
「?」:それはね、外の人間はその爆弾がもう動かないって事は知らない。
つもり、レイダーや奴隷商人、私達を殺そうとする危険な連中も。
爆発するかもしれない不発弾を前にこの町を奇襲しようと思う?
そんな事考える奴はよっぽどの命知らずかバカよ。
「?」:つまり、その爆弾がこの町を守ってるわけ。
「アナ」:ふ~ん。そっか、なるほど。
確かにそれは有効かも。
それでも一つ見落としてる点があるわ。
「?」:何?
「アナ」:それは、これ・・・。
アナタ達がこの町の守護者と崇めるこの爆弾。
残念ながら、核爆弾は銃弾やちょっとした衝撃なんかじゃ爆発しないわ。
「?」:あら、アナタ物知りね~。
・・・、そうね。言わばこの町の影の抑止力ね。ふふ。
「アナ」:で?、いい加減アナタは誰?
「?」:あら、ごめんなさい。
アナタと話に夢中になって自己紹介を忘れたわ。
「?」:私はジェニー。
ジェニー・スタールよ、宜しく。
「アナ」:私はアナ。
アナスタシア・ラーズバート。
「ジェニー」:アナね。宜しく。
でっ、あなたこの町では新顔よね。なにか用があって来たの?
「アナ」:えっと、人を探してるの。
アナタ見てないかな?、何か緑色の宇宙服見たいな物を着た人物。
「ジェニー」:緑色の宇宙服?、さあ・・・。
そんな人物がこの町に来たら噂になるしね・・・。
私は見てないし、多分ここには来てないと思う。
「アナ」:そう・・・、ありがとう。
それで、もう一つ頼みがあるんだけど。
「ジェニー」:何?
「アナ」:今凄くお腹が空いてるの。
この辺に何か食事ができる場所は無い?
「ジェニー」:ふふ、それだったら力になれると思うわ。
今アナタが立ってる目の前、それがその場所よ。
「アナ」:え?、そうなの。
助かるわ~、もうお腹ペコペコで・・・。
「ジェニー」:OK~、じゃあ、好きな場所に座って。
さて、何がいい?。今日はイグアナの蒸し焼きがお勧めよ。
「アナ」:じゃあそれをお願い。
後、水はある?
「ジェニー」:残念、汚れてるのしか無いわ。
コーラならあるけど?
「アナ」:じゃあそれをお願い。
「ジェリコ」:ハァハァ、ここにいたか。
「アナ」:ここにって・・・。
集合場所はここだって言っておいたでしょ?
「ジェリコ」:そうだったか?、まあいい。
とりあえず町を一通り見回って、町の連中にも聞いて回ってみたが
やっぱダメだ。誰も見てないしここに博士の影も形も無い。
「アナ」:そう・・・。
ここも空振りか・・・。
「ジェニー」:?、そこの物凄くガッシリした装備をした人は?。知り合い?
「アナ」:え?、ああそう。
一緒にこの町に来たの。
こいつの知り合いを探してる最中なのよ、さっき話した。
「ジェリコ」:ん?、このベッピンさんは誰だ?アナ。
「ジェニー」:あら、ありがと。
お世辞でもうれしいわ。
私はジェニー。ここの飲食店の経営者ってとこ。
まあ、飲食店て言っても名ばかりでショボイ店だけど・・・。
「アナ」:彼女に博士の事聞いてみたけどやっぱり知らないって・・・。
「ジェリコ」:そうか・・・。
ハァ~、どうするかね~。他に手がかりも無いしな・・・。
「ジェニー」:ちょっといい?
「アナ」:何?
「ジェニー」:いや、アナタ達その博士って言う人を探してるの?
「ジェリコ」:そうなんだ。もうかれこれ2・3日はずっと。
ワシントンDCで逸れてしまってからずっと探してる。
「ジェニー」:DCで!?、うわ、最悪ね・・・。
あそこは人が行くような場所じゃないわよ・・・。
あそこは今、スーパーミュータントとB.O.Sが文字どうり血みどろの戦闘を
繰り広げてるって言うし・・・。
「ジェリコ」:B.O.S?、なんだそりゃ?
「アナ」:”Brotherhood of Steel”通称B.O.S。
この国の自警団みたいな連中・・・。
「ジェリコ」:自警団?、そんな物がいるのか・・・。
ん?、待てよ。もしかしたら博士もその連中に保護されてるかもしれないんじゃないか?
「ジェニー」:あら、かもしれないわね。
まあ、運がよかったらって話だけど・・・。
「ジェリコ」:おお、本当か?
やった、希望が見えたな。じゃあさっそくそいつらに会って話を・・・。
「アナ」:ちょっとちょっと、待ってよ!
B.O.Sに会う?、だいちあいつらがいるのはDC郊外だし、あんな連中に近づくなんて
もっての他!。最悪拘束されてアンタ達の経歴を調べ上げたあげく殺されるのが関の山よ!
「ジェリコ」:?、そんなに危険な連中なのか?
「アナ」:アンタはあいつらを知らないから。
あいつらは簡単に言えばハイテク強盗。自分達の興味がある戦前のハイテク技術を見つければ
所有者を殺してでも奪い取る、そんな連中よ。
西海岸であいつらを見てきたけど最低最悪だった。
あいつらは大義名分を掲げただけの外道よ・・・。
「ジェリコ」:・・・。
「ジェニー」:へ~、あなた西から来たの?
よく生きてここまで来たわね~。でもたしかに。
さっき話してみても何だか死線を歩いてきたって感じだったしね。
「ジェニー」:ふ~ん。まあ西のB.O.Sは知らないけど。ここのB.O.Sの連中はちょっと違うわね。
少なくとも強盗みたいな真似はしないわよ?
「アナ」:どういう意味?
「ジェニー」:私も詳しくは分からないけど。
DCがスーパーミュータントに占領されてるのは知ってるわよね?
そこで連中はDCにいる民間人に非難措置を取りミュータントから保護してるらしいわよ?
DCには”ギャラクシー・ニュースラジオ”っていう古いラジオ塔があるの。
そこにいるDJのスリードックとか言う男にラジオ塔を中継地代わりに使わせてもらってる
らしくて、そこをDC郊外の拠点に使ってるって噂。
アーリントン地区に連中の支部があるらしいわ。
そこが言わば連中の本部だって言われてる。
「アナ」:B.O.Sが民間人の保護?、何かの間違いじゃないの?
「ジェニー」:まあ、あくまで私も噂程度でしか知らないし・・・。
「ジェリコ」:つまり、さほど危険な連中では無いって事だよな?
もしそうなら、よけい博士がそいつらに保護されてる可能性も高い。
どうするアナ?、賭けてみるか?
「アナ」:・・・。
「ジェリコ」:お前も言ってただろ?、自分の痕跡を見つけるためなら虎穴に入る覚悟はあるって。
「ジェリコ」:今がその時じゃないか?
「ジェニー」:自分の痕跡?
「アナ」:記憶がね、無いのよ・・・。
「アナ」:西にいた時とここに来るまでのは覚えてるけど・・・。
それよりも前の記憶が無いの・・・。
「ジェニー」:記憶喪失って事?、それで自分の痕跡を探して旅をしてるってこと?
「アナ」:そう・・・。
「ジェリコ」:アナ、お前が行かないといっても俺は行くぞ。
やっと見つけた手がかりだ不意になんてしたくない。
「アナ」:ハァ~・・・。
「アナ」:・・・。
誰が行かないなんて言った?
「ジェリコ」:・・・、じゃあ・・・。
「アナ」:ジェニー、この町で銃の弾薬、医療物資が手に入る場所はある?
「ジェニー」:銃の弾ならクレーターサイド雑貨店。この店を私から見て右に行ってそこの坂を上った
場所にあるわ。医療関係が欲しいならすぐ手前のクリニックに行けばある。
「アナ」:そう、ありがとう・・・。
「ジェニー」:クレーターサイドに行くならついでに店長にこれを渡してくれない?
「アナ」:これは?
「ジェニー」:いや~、何、ちょっとしたメモよ。
最近うちの調理器具がガタ来てるみたいで・・・。
ここにちょっとした修理に必要な道具が書いてあるだけ。
これを店長のモイラって人に渡しといてくれない?
「ジェリコ」:お安い御用だ。
「アナ」:色々と教えてくれてありがとう・・・。
「ジェニー」:どういたしまして。
こっちも久しぶりに面白い話ができて楽しかったわ。
「アナ」:それじゃ、行こうかジェリコ。
「ジェリコ」:そうこなきゃな。行こうぜ。
「ジェニー」:あ、そうそう。
後そこの店長モイラって言うんだけど。かなり変わった人だから。
多分大丈夫だと思うけど・・・、一様気をつけて。
「アナ」:?、分かったわ。
「ジェニー」:それじゃー、気をつけてね。
その博士が見つかる事とアナタの記憶が戻ることを祈ってるわ。
「アナ」:ありがとう・・・。
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影の追跡2
「ジェリコ」:・・・。
なあアナ。ちょっといいか?
「アナ」:は?、何よ?
「ジェリコ」:いや、さっき下で話してた時B.O.Sっていう連中の名前が出たろ?
「アナ」:・・・。それが何?
「ジェリコ」:お前その連中を西で見かけたんだよな?
「アナ」:そうよ。それが何?
「ジェリコ」:それってつまり記憶が無くなる後に見たって事だよな?
つまり、記憶喪失になる前だ。
「アナ」:?、何が言いたいのよ?
「ジェリコ」:いや、さっきのお前の反応。あれは何か因縁がありそうな感じだったから。
「ジェリコ」:西で見たそいつらは外道当然だったんだよな?
「アナ」:・・・。そう・・・、最低だった・・・。
「ジェリコ」:それは西にいた時にそいつらといざこざがあったからか?
それともお前が記憶喪失になるもっと前に何か・・・。
「アナ」:何よ。別に西であいつらと何かあったなんてアンタには関係ないでしょう。
「ジェリコ」:いや、別に。それならいいんだ。
ただもっと前にそのB.O.Sとか言う連中と何かあったんじゃないかと思っただけさ。
さっき下でのお前の過激な反応もおかしかったし・・・。
お前が記憶を失う前にお前が連中と何か因縁でもあったんじゃないか、なんてな。
「ジェリコ」:もしそうなら、連中に会うことでお前の記憶が戻るきっかけになると思ったんだ。
「アナ」:あのね、別に連中がどうとか関係ないの。
それに私の記憶の事もアンタに気にしてもらう言われも無い。
自分の記憶は自分で取り戻す。ただそれだけよ。
「アナ」:アンタは私の事なんかより博士の心配でもしてなさい。
「ジェリコ」:・・・。
そうか。ならいい。
今言った事は忘れてくれ。さあ、雑貨屋に行こうぜ・・・。
「アナ」:ハイハイ、なら早く歩いて。
「アナ」:・・・。(なんでさっきはあんなに憤りを感じたのかしらね・・・)
「ジェリコ」:ここか?
「アナ」:多分ここじゃない?、ほらクレーターサイドって書いてあるし。
「ジェリコ」:んじゃ、入るか。
「ガチャ(扉の開く音)」
「バタン(扉の閉まる音)」
「モイラ」:は~い、いらっしゃ~い。
「モイラ」:てっ、うわ。またごっついお客さんね~。
「アナ」:あなたがここの店長?
「モイラ」:そうよ~、始めまして。モイラ・ブラウンよ。
「アナ」:ジェニーがアナタに頼みたい物があるって。
これ、これがそのリスト。
「モイラ」:ん~、ハイハイ。確かに受け取ったわ。
ふむ、なるほど。コンロでも壊れたのかしらね?
「ジェリコ」:それで俺達はここに買い物に来たんだが・・・。
「モイラ」:何々?、何でも言って。
まあ、なんでもって言ってもガラクタばかりだけどね。
「アナ」:銃の弾薬は置いてる?
「モイラ」:ええもちろん。
品揃えはいまいちだけど、あるにはあるわよ~。
「アナ」:そう。ならちょっと見せてもらえる?
「モイラ」:もちろんよ。
「アナ」:へ~、いまいちって言う割には結構おいてあるじゃない。
「ジェリコ」:お?、7.62×39もあるのか。
助かるぜ~、これを500発ほどくれ。
おお、アナ。お前のAK用の5.45×39もあるぜ。
「アナ」:本当?、ならそれを300発ほど貰えない?
「モイラ」:た、たくさん買うわね~。戦争にでも行くわけ?
「アナ」:ええ、まあそんなとこ。
「モイラ」:サラっと言うわね・・・。
「ジェリコ」:今から俺達DC地区に行くんだよ。
「モイラ」:DCってワシントン?
あそこは危険よ。何しに行くの?
「ジェリコ」:人を探してるんだが・・・。
そうだ!、アンタこの辺で緑色の宇宙服見たいな物を着た人物を見かけたって
情報は無いかい?
「モイラ」:なにそれ?面白そう。
もっと聞かせて~。
「ジェリコ」:いや、面白そうって・・・。
そんな人物を見たって情報は聞いてないか・・・?
「モイラ」:ん~、知らない。
多分この辺では見かけてないんじゃないかしら。
「ジェリコ」:そうか・・・。
「モイラ」:それで。アタナ達は何?、何かの団体か調査団とか?
そんな格好してるって事は只者じゃないわよね~?
ねえねえ、アナタ達の事もっと聞かせて~。
「アナ&ジェリコ」:は・・・?
「モイラ」:だってそんながっちりとした防護服お目に掛かった事ないんだも~ん。
きっと何かの調査機関か何かでしょ~?
あっ、もしかしてエンクレイブとか?
「ジェリコ」:いや、確かにある意味では調査機関かもしんないけど・・・・。
そのエンなんたらとは違うし・・・。
「モイラ」:そうなの?、でも何かの機関ではあるのよね~?
ねえねえ、その機関の事聞かせて~。
「アナ」:ちょ、ちょっと。店長さん。
「モイラ」:何~?
「アナ」:この町で外の情報に詳しい人とかいるかな?
「モイラ」:外の事に詳しい人?、そうね~。
あっ、一人いるわ。この町で酒場をやってる人なんだけど。
「ジェリコ」:おっ、一様いるのか。
そいつの名前は?
「モイラ」:モリアティーよ。コリン・モリアティー。
「ジェリコ」:ならそいつにちょこっと話でも聞いてみるか
なあ?、アナ。
「アナ」:そうね。
「モイラ」:え~、もう行っちゃうの~?
もっとアナタ達の話が聞きたかったのに~。
「アナ」:・・・。お邪魔しました・・・。
「ジェリコ」:ふぅ~、飲食店のねーちゃんが言ってたとおりだったぜ。
「ジェリコ」:あのまま、俺の団体の事、説明し終わるまで返してくれないんじゃないかと
思ったよまったく・・・。
「アナ」:確かにちょっと変わった人だったわね・・・。
あの店にいた用心棒みたいは男も呆れた顔だったし・・・。
「ジェリコ」:よし、じゃあ酒場に行くとするか。
方向はどっちだ?
「アナ」:知らないわよ。
「ジェリコ」:・・・。あれ?
「ジェリコ」:そこ重要じゃね?
「アナ」:買うもん買ったしとにかくあの店を出るのに必死だったから聞きそびれたわね・・・。
「アナ」:適当に街中歩いてたら見つかるんじゃない?
「ジェリコ」:そんな、適当な・・・。
「ジェリコ」:しかたない。飲食店のねーちゃんに聞いてくるか・・・、ってお?
「ジェリコ」:おーい、そこの少年。
「シムズの息子」?、僕の事?
「ジェリコ」:悪いんだがこの辺に酒場があると思うんだ、どこか教えてくれないか?
「シムズの息子」:知らない人と話しちゃいけないんだ。
「ジェリコ」:大丈夫だ。お兄さんは悪い人じゃないから。
「シムズの息子」:おじさんでしょう?
「ジェリコ」:・・・。んだと?
「アナ」:ごめんねボク。私達この町に来るの初めてだから。
酒場の場所教えてくれる?
「シムズの息子」:う、うん。分かった。
「ジェリコ」:今俺の事おじさんて・・・。
「シムズの息子」:この雑貨店の上にあるよ。そこの坂を上ったとこ。
「アナ」:ありがとう。
「ジェリコ」:アナ、あのガキ俺の事おじさんて・・・。
「アナ」:ほら、早く行くわよ。
「ジェリコ」:シカト・・・?
「アナ」:ここね。入りましょう。
「ジェリコ」:お、おう・・・。
「アナ」:ちょっと、何子供におじさんて言われたからって落ち込んでんのよ。
「ジェリコ」:別に落ち込んでないけど・・・。
「アナ」:だったら早く入る!
「ジェリコ」:いて、分かったから蹴るな・・・。
「ガチャ(扉の開く音)」
「バタン(扉の閉まる音)」
「?」:いらっしゃ~い
「ジェリコ」:うわ!、何だこいつ。
「?」:何だアンタ?グールを見るのは初めてかい?
「ジェリコ」:グール?ゾンビじゃないのか?
「?」:俺の名はゴブ。この店の従業員だ。
「ゴブ」:ゾンビじゃない似てはいるがな。ハァ~、いちいち説明すんのはめんどくさいんだ。
大丈夫、アンタに飛び掛って食ったりはしないよ。
「ジェリコ」:・・・。
「アナ」:コリン・モリアティーって言う男はいる?
「ゴブ」:モリアティーはこの店のオーナーだ。今は店の外の裏にいる。
「アナ」:そう。ありがと。
「ゴブ」:?、アンタは俺を見ても驚かないのか?
「アナ」:・・・。
私は逆に見慣れてるわ・・・。
「ゴブ」:・・・。そうか・・・。
「モリアティー」:何だお前ら?俺に何か用か?
「アナ」:コリン・モリアティー?
「モリアティー」:そうだ俺がモリアティー。そこの酒場のオーナーだ。
「モリアティー」:俺に何か用かな?
「ジェリコ」:いや、そこの雑貨屋のねーちゃんにアンタが町一番外の情報に詳しいらしいって聞いてな。
それで、ちょっとアンタに聞きたい事があって来たんだ。
「モリアティー」:モイラにか?、まあ確かにこの町じゃあ俺が一番外界の事は詳しいかもな。
「ジェリコ」:それで、実は俺達人を探してるんだ。
特徴は小柄で緑色の宇宙服に似た放射能防護服を着ている奴なんだが・・・。
「ジェリコ」:何か聞いた事は無いか?
「モリアティー」:緑色の宇宙服に似た防護服か・・・、ちょっと待ってくれ。
「モリアティー」:・・・。待てよ。
確かキャラバンの連中がワシントンDCの町中で防護服を着た奴を見たって
言ってたっけか?
小柄で変わった防護服を着ていたらしい。一人であの危険なDCをさ迷っていたから
キャラバンの奴らが声を掛けようとしたらしいが・・・。
そしたらそいつ”アンブーーーッシュ!!”とか言って逃げていったらしいぞ。
「ジェリコ」:そ、それだー!!
「ジェリコ」:間違いない!そいつだ。そいつが博士だ!!
「アナ」:た、確かなの?
「ジェリコ」:ああ、敵がいると必ず”アンブーーーッシュ”って叫ぶんだ。博士は。
「アナ」:必ず叫ぶの・・・?、敵がいるのに・・・?
「ジェリコ」:で?、博士は?今は何処にいるんだ?
「モリアティー」:さあな、知らん。
「ジェリコ」:へ・・・?
「モリアティー」:知ってたとしてもタダでは教えられん。分かるな?
情報って言うのはタダじゃない。
「モリアティー」:そうだな・・・、100、いや150キャップでどうだ?
安いもんだろ?、ようやく探し当てた手がかりだぞ?
「ジェリコ」:・・・。
「モリアティー」:どうした?、まさか金が無いって言うんじゃねえだろうな?
「ジェリコ」:・・・。(チラ)
「アナ」:・・・。
「アナ」:何で私を見るのよ・・・。
「ジェリコ」:いや・・・。俺そんな金持ってないし・・・。
そもそもこの国の通貨持ってないし・・・。
そもそもキャップって何?
「アナ」:だからって私にたかろうとするな!
ああ、そう言えば!、アンタさっきの雑貨屋で弾薬買った時に代金払って無いでしょ!
いつもは自分の分しか買わないから、しれっとアンタの分も払っちゃったわ!
「ジェリコ」:そうだっけ?、そう言われても俺金持ってないし。
その情報料も弾薬代も・・・。
「アナ」:・・・。本当いい加減にしろよお前・・・。
「モリアティー」:まあまあ、喧嘩はよそでもできるだろ。
で?、どうするんだ?。払えないんだったらこっちも情報は渡せないが。
「ジェリコ」:頼むよアナ。せっかくの手がかりだし・・・。
「モリアティー」:お前はいつまでも人を指差すな・・・。
「アナ」:・・・。
「アナ」:ハァ、まったく!、今回だけだからね!
ほら!、150キャップよ!これで文句無いでしょう!
「モリアティー」:毎度あり~、よかったな。お前さんの相棒は聞き分けのいい奴で。
「アナ」:誰がこんな阿呆の相棒だって!?
「ジェリコ」:まったくだ、最高のパートナーだよ。
「アナ」:ちょ、お前・・・。
「ジェリコ」:さあ、金は払ったぜ。今度こそ博士の居場所を教えてもらおうか。
「モリアティー」:生憎だが俺はその博士とやらの居場所は知らん。
「アナ&ジェリコ」:なん・・・、だと・・・?
「モリアティー」:まあ、落ち着け。さっきも言ったとおり俺が知ってるのはキャラバンの奴らが
そいつらしき人影を見たって事だけだ。
だがな、DCって言ってたろ?、実はその場所を自分の庭のように知ってる奴が要る。
そいつのことならお前達に教えてやる事はできるぞ。
「ジェリコ」:そいつの名は?、そいつは何処にいる?
「モリアティー」:だから落ち着け。そいつの名はスリードック。
ギャラクシー・ニュースラジオって言うラジオ放送をやってるDJだ。
そいつならDCの街中を隅々まで知ってる。そいつなら居場所も分かるかもしれん。
「モリアティー」:そいつは今古いラジオ塔にいる。だがここ最近そいつのニュースの電波が
入りにくくなってる。何かあったのかもな。
なんにせよ会いに行くなら急いだほうがいいかもしれんぞ。
なんせあそこは地獄の通りだ、いつ何が起こっても不思議じゃない。
「モリアティー」:おっと、お前達との話にふけこんでたらすっかり暗くなってきたな。
俺はいい加減店に戻らないとならないんだが。
「アナ」:ギャラクシー・ニュースラジオってジェニーが言ってたあれか・・・。
その場所までの行き方は分かる?
「モリアティー」:ああ、古い地下メトロを通っていかにゃならん。
町の通りは瓦礫に埋もれて通れんからな。
「モリアティー」:だが気をつけろ。メトロは危険だぞ。
「モリアティー」:ほれ、お前さんのPipBoyに座標を送ろう。
「アン」:ん、OK。受信したわ。
「ジェリコ」:よし、そうと決まれば先を急ごうか。
「モリアティー」:待て待て、もうすかっり日が落ちてきた。
急ぎたい気持ちも分かるが夜は危険だぞ。夜間はミュータントがウヨウヨしてるしな。
「ジェリコ」:でもな~、野宿しようにも場所がな・・・。
「モリアティー」:誰が野宿しろなんて言ったよ?
「アナ」:何が言いたいのよ・・・?
「モリアティー」:俺の店は酒場だけじゃなく軽い宿屋もやってるんだ。
なんなら今日はここで泊まっていけばいい。
「アナ」:・・・。
「モリアティー」:何だ~?、大丈夫だ。別にお前さんが寝てる間にお前らの持ち物を盗もうとする奴
なんていないさ。酒も飲めるし、一泊代は良心的価格だぞ。
「ジェリコ」:幾らだ?
「モリアティー」:一人120キャップだ。どうだ?
「ジェリコ」:おお、高いのか安いのか分からんがいいんじゃないか?
「アナ」:アンタは金無いんでしょうが・・・。
「モリアティー」:なら、特別にペアサービスを付けてやるよ。
二人で200キャップだ。今回だけだぞ。
「アナ」:・・・、もう好きにしてよ・・・。
「アナ」:はい、宿代・・・。
「モリアティー」:毎度あり~。
To be Next...
なあアナ。ちょっといいか?
「アナ」:は?、何よ?
「ジェリコ」:いや、さっき下で話してた時B.O.Sっていう連中の名前が出たろ?
「アナ」:・・・。それが何?
「ジェリコ」:お前その連中を西で見かけたんだよな?
「アナ」:そうよ。それが何?
「ジェリコ」:それってつまり記憶が無くなる後に見たって事だよな?
つまり、記憶喪失になる前だ。
「アナ」:?、何が言いたいのよ?
「ジェリコ」:いや、さっきのお前の反応。あれは何か因縁がありそうな感じだったから。
「ジェリコ」:西で見たそいつらは外道当然だったんだよな?
「アナ」:・・・。そう・・・、最低だった・・・。
「ジェリコ」:それは西にいた時にそいつらといざこざがあったからか?
それともお前が記憶喪失になるもっと前に何か・・・。
「アナ」:何よ。別に西であいつらと何かあったなんてアンタには関係ないでしょう。
「ジェリコ」:いや、別に。それならいいんだ。
ただもっと前にそのB.O.Sとか言う連中と何かあったんじゃないかと思っただけさ。
さっき下でのお前の過激な反応もおかしかったし・・・。
お前が記憶を失う前にお前が連中と何か因縁でもあったんじゃないか、なんてな。
「ジェリコ」:もしそうなら、連中に会うことでお前の記憶が戻るきっかけになると思ったんだ。
「アナ」:あのね、別に連中がどうとか関係ないの。
それに私の記憶の事もアンタに気にしてもらう言われも無い。
自分の記憶は自分で取り戻す。ただそれだけよ。
「アナ」:アンタは私の事なんかより博士の心配でもしてなさい。
「ジェリコ」:・・・。
そうか。ならいい。
今言った事は忘れてくれ。さあ、雑貨屋に行こうぜ・・・。
「アナ」:ハイハイ、なら早く歩いて。
「アナ」:・・・。(なんでさっきはあんなに憤りを感じたのかしらね・・・)
「ジェリコ」:ここか?
「アナ」:多分ここじゃない?、ほらクレーターサイドって書いてあるし。
「ジェリコ」:んじゃ、入るか。
「ガチャ(扉の開く音)」
「バタン(扉の閉まる音)」
「モイラ」:は~い、いらっしゃ~い。
「モイラ」:てっ、うわ。またごっついお客さんね~。
「アナ」:あなたがここの店長?
「モイラ」:そうよ~、始めまして。モイラ・ブラウンよ。
「アナ」:ジェニーがアナタに頼みたい物があるって。
これ、これがそのリスト。
「モイラ」:ん~、ハイハイ。確かに受け取ったわ。
ふむ、なるほど。コンロでも壊れたのかしらね?
「ジェリコ」:それで俺達はここに買い物に来たんだが・・・。
「モイラ」:何々?、何でも言って。
まあ、なんでもって言ってもガラクタばかりだけどね。
「アナ」:銃の弾薬は置いてる?
「モイラ」:ええもちろん。
品揃えはいまいちだけど、あるにはあるわよ~。
「アナ」:そう。ならちょっと見せてもらえる?
「モイラ」:もちろんよ。
「アナ」:へ~、いまいちって言う割には結構おいてあるじゃない。
「ジェリコ」:お?、7.62×39もあるのか。
助かるぜ~、これを500発ほどくれ。
おお、アナ。お前のAK用の5.45×39もあるぜ。
「アナ」:本当?、ならそれを300発ほど貰えない?
「モイラ」:た、たくさん買うわね~。戦争にでも行くわけ?
「アナ」:ええ、まあそんなとこ。
「モイラ」:サラっと言うわね・・・。
「ジェリコ」:今から俺達DC地区に行くんだよ。
「モイラ」:DCってワシントン?
あそこは危険よ。何しに行くの?
「ジェリコ」:人を探してるんだが・・・。
そうだ!、アンタこの辺で緑色の宇宙服見たいな物を着た人物を見かけたって
情報は無いかい?
「モイラ」:なにそれ?面白そう。
もっと聞かせて~。
「ジェリコ」:いや、面白そうって・・・。
そんな人物を見たって情報は聞いてないか・・・?
「モイラ」:ん~、知らない。
多分この辺では見かけてないんじゃないかしら。
「ジェリコ」:そうか・・・。
「モイラ」:それで。アタナ達は何?、何かの団体か調査団とか?
そんな格好してるって事は只者じゃないわよね~?
ねえねえ、アナタ達の事もっと聞かせて~。
「アナ&ジェリコ」:は・・・?
「モイラ」:だってそんながっちりとした防護服お目に掛かった事ないんだも~ん。
きっと何かの調査機関か何かでしょ~?
あっ、もしかしてエンクレイブとか?
「ジェリコ」:いや、確かにある意味では調査機関かもしんないけど・・・・。
そのエンなんたらとは違うし・・・。
「モイラ」:そうなの?、でも何かの機関ではあるのよね~?
ねえねえ、その機関の事聞かせて~。
「アナ」:ちょ、ちょっと。店長さん。
「モイラ」:何~?
「アナ」:この町で外の情報に詳しい人とかいるかな?
「モイラ」:外の事に詳しい人?、そうね~。
あっ、一人いるわ。この町で酒場をやってる人なんだけど。
「ジェリコ」:おっ、一様いるのか。
そいつの名前は?
「モイラ」:モリアティーよ。コリン・モリアティー。
「ジェリコ」:ならそいつにちょこっと話でも聞いてみるか
なあ?、アナ。
「アナ」:そうね。
「モイラ」:え~、もう行っちゃうの~?
もっとアナタ達の話が聞きたかったのに~。
「アナ」:・・・。お邪魔しました・・・。
「ジェリコ」:ふぅ~、飲食店のねーちゃんが言ってたとおりだったぜ。
「ジェリコ」:あのまま、俺の団体の事、説明し終わるまで返してくれないんじゃないかと
思ったよまったく・・・。
「アナ」:確かにちょっと変わった人だったわね・・・。
あの店にいた用心棒みたいは男も呆れた顔だったし・・・。
「ジェリコ」:よし、じゃあ酒場に行くとするか。
方向はどっちだ?
「アナ」:知らないわよ。
「ジェリコ」:・・・。あれ?
「ジェリコ」:そこ重要じゃね?
「アナ」:買うもん買ったしとにかくあの店を出るのに必死だったから聞きそびれたわね・・・。
「アナ」:適当に街中歩いてたら見つかるんじゃない?
「ジェリコ」:そんな、適当な・・・。
「ジェリコ」:しかたない。飲食店のねーちゃんに聞いてくるか・・・、ってお?
「ジェリコ」:おーい、そこの少年。
「シムズの息子」?、僕の事?
「ジェリコ」:悪いんだがこの辺に酒場があると思うんだ、どこか教えてくれないか?
「シムズの息子」:知らない人と話しちゃいけないんだ。
「ジェリコ」:大丈夫だ。お兄さんは悪い人じゃないから。
「シムズの息子」:おじさんでしょう?
「ジェリコ」:・・・。んだと?
「アナ」:ごめんねボク。私達この町に来るの初めてだから。
酒場の場所教えてくれる?
「シムズの息子」:う、うん。分かった。
「ジェリコ」:今俺の事おじさんて・・・。
「シムズの息子」:この雑貨店の上にあるよ。そこの坂を上ったとこ。
「アナ」:ありがとう。
「ジェリコ」:アナ、あのガキ俺の事おじさんて・・・。
「アナ」:ほら、早く行くわよ。
「ジェリコ」:シカト・・・?
「アナ」:ここね。入りましょう。
「ジェリコ」:お、おう・・・。
「アナ」:ちょっと、何子供におじさんて言われたからって落ち込んでんのよ。
「ジェリコ」:別に落ち込んでないけど・・・。
「アナ」:だったら早く入る!
「ジェリコ」:いて、分かったから蹴るな・・・。
「ガチャ(扉の開く音)」
「バタン(扉の閉まる音)」
「?」:いらっしゃ~い
「ジェリコ」:うわ!、何だこいつ。
「?」:何だアンタ?グールを見るのは初めてかい?
「ジェリコ」:グール?ゾンビじゃないのか?
「?」:俺の名はゴブ。この店の従業員だ。
「ゴブ」:ゾンビじゃない似てはいるがな。ハァ~、いちいち説明すんのはめんどくさいんだ。
大丈夫、アンタに飛び掛って食ったりはしないよ。
「ジェリコ」:・・・。
「アナ」:コリン・モリアティーって言う男はいる?
「ゴブ」:モリアティーはこの店のオーナーだ。今は店の外の裏にいる。
「アナ」:そう。ありがと。
「ゴブ」:?、アンタは俺を見ても驚かないのか?
「アナ」:・・・。
私は逆に見慣れてるわ・・・。
「ゴブ」:・・・。そうか・・・。
「モリアティー」:何だお前ら?俺に何か用か?
「アナ」:コリン・モリアティー?
「モリアティー」:そうだ俺がモリアティー。そこの酒場のオーナーだ。
「モリアティー」:俺に何か用かな?
「ジェリコ」:いや、そこの雑貨屋のねーちゃんにアンタが町一番外の情報に詳しいらしいって聞いてな。
それで、ちょっとアンタに聞きたい事があって来たんだ。
「モリアティー」:モイラにか?、まあ確かにこの町じゃあ俺が一番外界の事は詳しいかもな。
「ジェリコ」:それで、実は俺達人を探してるんだ。
特徴は小柄で緑色の宇宙服に似た放射能防護服を着ている奴なんだが・・・。
「ジェリコ」:何か聞いた事は無いか?
「モリアティー」:緑色の宇宙服に似た防護服か・・・、ちょっと待ってくれ。
「モリアティー」:・・・。待てよ。
確かキャラバンの連中がワシントンDCの町中で防護服を着た奴を見たって
言ってたっけか?
小柄で変わった防護服を着ていたらしい。一人であの危険なDCをさ迷っていたから
キャラバンの奴らが声を掛けようとしたらしいが・・・。
そしたらそいつ”アンブーーーッシュ!!”とか言って逃げていったらしいぞ。
「ジェリコ」:そ、それだー!!
「ジェリコ」:間違いない!そいつだ。そいつが博士だ!!
「アナ」:た、確かなの?
「ジェリコ」:ああ、敵がいると必ず”アンブーーーッシュ”って叫ぶんだ。博士は。
「アナ」:必ず叫ぶの・・・?、敵がいるのに・・・?
「ジェリコ」:で?、博士は?今は何処にいるんだ?
「モリアティー」:さあな、知らん。
「ジェリコ」:へ・・・?
「モリアティー」:知ってたとしてもタダでは教えられん。分かるな?
情報って言うのはタダじゃない。
「モリアティー」:そうだな・・・、100、いや150キャップでどうだ?
安いもんだろ?、ようやく探し当てた手がかりだぞ?
「ジェリコ」:・・・。
「モリアティー」:どうした?、まさか金が無いって言うんじゃねえだろうな?
「ジェリコ」:・・・。(チラ)
「アナ」:・・・。
「アナ」:何で私を見るのよ・・・。
「ジェリコ」:いや・・・。俺そんな金持ってないし・・・。
そもそもこの国の通貨持ってないし・・・。
そもそもキャップって何?
「アナ」:だからって私にたかろうとするな!
ああ、そう言えば!、アンタさっきの雑貨屋で弾薬買った時に代金払って無いでしょ!
いつもは自分の分しか買わないから、しれっとアンタの分も払っちゃったわ!
「ジェリコ」:そうだっけ?、そう言われても俺金持ってないし。
その情報料も弾薬代も・・・。
「アナ」:・・・。本当いい加減にしろよお前・・・。
「モリアティー」:まあまあ、喧嘩はよそでもできるだろ。
で?、どうするんだ?。払えないんだったらこっちも情報は渡せないが。
「ジェリコ」:頼むよアナ。せっかくの手がかりだし・・・。
「モリアティー」:お前はいつまでも人を指差すな・・・。
「アナ」:・・・。
「アナ」:ハァ、まったく!、今回だけだからね!
ほら!、150キャップよ!これで文句無いでしょう!
「モリアティー」:毎度あり~、よかったな。お前さんの相棒は聞き分けのいい奴で。
「アナ」:誰がこんな阿呆の相棒だって!?
「ジェリコ」:まったくだ、最高のパートナーだよ。
「アナ」:ちょ、お前・・・。
「ジェリコ」:さあ、金は払ったぜ。今度こそ博士の居場所を教えてもらおうか。
「モリアティー」:生憎だが俺はその博士とやらの居場所は知らん。
「アナ&ジェリコ」:なん・・・、だと・・・?
「モリアティー」:まあ、落ち着け。さっきも言ったとおり俺が知ってるのはキャラバンの奴らが
そいつらしき人影を見たって事だけだ。
だがな、DCって言ってたろ?、実はその場所を自分の庭のように知ってる奴が要る。
そいつのことならお前達に教えてやる事はできるぞ。
「ジェリコ」:そいつの名は?、そいつは何処にいる?
「モリアティー」:だから落ち着け。そいつの名はスリードック。
ギャラクシー・ニュースラジオって言うラジオ放送をやってるDJだ。
そいつならDCの街中を隅々まで知ってる。そいつなら居場所も分かるかもしれん。
「モリアティー」:そいつは今古いラジオ塔にいる。だがここ最近そいつのニュースの電波が
入りにくくなってる。何かあったのかもな。
なんにせよ会いに行くなら急いだほうがいいかもしれんぞ。
なんせあそこは地獄の通りだ、いつ何が起こっても不思議じゃない。
「モリアティー」:おっと、お前達との話にふけこんでたらすっかり暗くなってきたな。
俺はいい加減店に戻らないとならないんだが。
「アナ」:ギャラクシー・ニュースラジオってジェニーが言ってたあれか・・・。
その場所までの行き方は分かる?
「モリアティー」:ああ、古い地下メトロを通っていかにゃならん。
町の通りは瓦礫に埋もれて通れんからな。
「モリアティー」:だが気をつけろ。メトロは危険だぞ。
「モリアティー」:ほれ、お前さんのPipBoyに座標を送ろう。
「アン」:ん、OK。受信したわ。
「ジェリコ」:よし、そうと決まれば先を急ごうか。
「モリアティー」:待て待て、もうすかっり日が落ちてきた。
急ぎたい気持ちも分かるが夜は危険だぞ。夜間はミュータントがウヨウヨしてるしな。
「ジェリコ」:でもな~、野宿しようにも場所がな・・・。
「モリアティー」:誰が野宿しろなんて言ったよ?
「アナ」:何が言いたいのよ・・・?
「モリアティー」:俺の店は酒場だけじゃなく軽い宿屋もやってるんだ。
なんなら今日はここで泊まっていけばいい。
「アナ」:・・・。
「モリアティー」:何だ~?、大丈夫だ。別にお前さんが寝てる間にお前らの持ち物を盗もうとする奴
なんていないさ。酒も飲めるし、一泊代は良心的価格だぞ。
「ジェリコ」:幾らだ?
「モリアティー」:一人120キャップだ。どうだ?
「ジェリコ」:おお、高いのか安いのか分からんがいいんじゃないか?
「アナ」:アンタは金無いんでしょうが・・・。
「モリアティー」:なら、特別にペアサービスを付けてやるよ。
二人で200キャップだ。今回だけだぞ。
「アナ」:・・・、もう好きにしてよ・・・。
「アナ」:はい、宿代・・・。
「モリアティー」:毎度あり~。
To be Next...